峰禎宏&平田義信
2018年06月28日
危険にも五分の魂
月に1度程度、児童館では火災避難訓練を行っています。子供達にとっては、保育園から繰り返されている訓練です。実際は慌てて冷静に考えられないもの。考えなくても安全が保たれるよう、体に覚え込ませるのも、繰り返す訓練の目的の一つ。子供達を襲うかもしれない災難は、火事だけとは限りません。地震、大雨、不審者、熱中症、感染症、そして場所的に原発事故。最近では危機感が薄れてきましたが、ミサイル攻撃もそうです。どんなに想像を巡らせても、その死角を縫って襲ってくるのが災害。そう考えると、想像力を鍛えることが、何よりの防災、危機管理につながるのかもしれません。このところ、不審者、ブロック塀など思いも寄らない、本来なら気にしないでも済むような場面で子供達が犠牲、または危険にさらされています。かといって、注意するポイントばかりを挙げてはキリがありません。不安で気もそぞろになり、帰って災いのつけいる隙を与えかねません。油断は心の余裕にもつながり、想像を自由にします。油断できるポイントを再点検し、不足なら補うことを始めないといけないような気がします。そして、危険を無理矢理排除したり、無視するのでなく、存在を認め、最小限の被害で済むよう、大人はもちろん、子どもも一緒に、危険との付き合い方を考えることが必要なのかもしれません。もしかすると、危険とちゃんと向き合うことは、たくましさを育む切っ掛けになるのかもしれません。

Posted by みどり児童館 at 15:30│Comments(0)
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